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[926]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/12(金) 00:04:53 ID:???
観客席の全てが、レミリアが醸し出す生まれついての高貴さに魅了されつつある中。
――レミリアはここで一旦息を吸って続ける。

レミリア「……そして、そう考えれば。
パチェやフランには悪いが、彼らの行為だって立派な吸血鬼対策。 『銀の弾丸』だ。
なんせ、これまで審判は一度も笛を吹いていない――即ち、ルールを破っていない。
私も昔少し齧ったけど、反則プレイをバレないようにするってのは案外難しい。
例え道徳的に一線を越えた行為であっても、それを一つの技にまで昇華出来ている証拠だ。

……だから、巫女が出る幕は無い。 サッカーは審判の判断が絶対。
パチェや巫女の言い分が正しかったとしても、審判が笛を鳴らさなかった以上、それは通らない。
紅魔の当主の矜持に賭けて、ルールに反した裁定をされるのは、許せない。
仮に敵が、ルールに「反しそうな」プレーを行っていた可能性が高いとしても、
紅魔の当主たる私は、称賛こそすれど抗議する言われは無いのだから」

霊夢「……相変わらず、良く分かんない考え方ね」

レミリア「私は単にルールに従ってサッカーがやりたいだけよ。
それに、あいつ等が単なる汚い小物集団だったら、霊夢の出る幕無しにすぐに馬脚を露すでしょうしね」

霊夢は呆れを通り越して笑っていた。
恐らく、他のスカーレットムーンズのメンバー……もしかしたら、渦中の聖徳ホウリューズのメンバーすら、
紅帝のあまりに奔放過ぎる物言いに、苦笑を隠せなかったかもしれない。

岬「(……黙っておけば圧倒的に有利になる局面で、敢えて敵に塩を送る行動。
それが吸血鬼なりのノブリス・オブリージュならば、傲慢過ぎると言わざるを得ないが。
――まぁ。 もう楽観的に思考するのは止めよう、つまり、彼女には自信があるからなんだろうね)」

岬は引き攣った笑みを隠しながら、この次に紅帝が告げるであろう言葉を予測していた。
レミリア・スカーレットは何もお人好しが高じて岬達のプレーを黙認した訳では無い。 そうに決まっている。


0ch BBS 2007-01-24