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【Other】鈴仙奮闘記23【World】
[937]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2014/12/13(土) 02:11:56 ID:???
神子「……素晴らしい欲だ。 私の心臓をボール越しに射止めて殺したい。
そんな欲が、貴女の内から暴風のように吹きすさんで来る」
レミリアの殺意に対して、豊聡耳神子は涼しげに笑った。
一連の後ろめたいプレーの証拠が闇に葬られたからか、新たな謀略を思いついたからか。
もしくは更なる奥の手を隠しているのか――。
その真意は不明だが、兎に角彼女は既に、何時もの落ち着きを取り戻していた。
レミリア「随分と余裕だな。 民意が無くてはただの人たる政治屋風情が、私に勝てるとでも?」
神子「………ただの人か、大いに結構。 いつの時代の物語でも、尊大で傲慢な悪魔を倒すのは、平凡な人間だった。
――まぁ、私は人じゃなくって聖人だけどね(さて……こうもなった以上仕方あるまい。 プランBで行こう)」
咲夜に連れられて「ルール通り」に退場するフランドール。
そして、既に疲労と負傷でこれ以上の試合続行は見込まれない様子のパチュリーを一瞥した上で、神子は語った。
……自身の安全を確保した上で、万全を期し策に出る抜け目なさは、レミリアには無い神子の人間臭さだった。
そして、伝承上の悪魔にとって、こうした人間の機転と知恵が天敵だった。
神子「(巫女の邪魔は恐らくもう入らない。 八雲紫は私達の茶番に付き合っている暇も余力もない!
それならば――今はむしろ好機だ! 私達も一矢報いて見せようじゃないか!)
……かくあらば、私の方からも吸血鬼殿の為に、最高の舞台を用意させて頂こう!
即ち――多くの有象無象による、吸血鬼への恐怖と憎悪。 それを撃ち滅ぼす人間の為の、希望の舞台だ!」
パチッ!
……―――ワァァァァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!
神子は大きく腕を上げ、マントをはためかせて指をパチリと鳴らす。
刹那、観客席の雰囲気が再び急変した。
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0ch BBS 2007-01-24