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【深遠なる】鈴仙奮闘記24【蒼きフィールド】


[161]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/20(土) 17:19:58 ID:???
さとり「廊下に案内板がありますね。 テレビゲームのRPGの立て看板みたいに、目立つように色んな行先が書いてあります。
……これは、自分を知ってほしい、自分を見て欲しいという彼の欲求の表れか何かですかね」

鈴仙「……子どもが書きなぐったような、稚拙な字ですね」

さとり「――これは、彼自身の精神の幼さ……と、言うよりは未熟さの象徴かしらね。
よく見るとこの学校。 他にも色々と現実的にはおかしい意匠が詰まっています」

看板を手がかりに更衣室へ向かう道中は、さとりの言う通りにところどころが奇妙だった。
基本的には現実的な質感のある教室が、空が、時に歪んだり宇宙のように煌めいたり。
真っ赤な肉の塊が所々に転がっていたり、食堂には血に飢えた虎がいたり。

鈴仙「――危ないっ、さとりさん!」

バシュウッ!  バァン!!

さとり「大丈夫。 自分の身は自分で守るから。 ……心花『カメラシャイローズ』ッ!」

バァァァァァァ……ン! ビュンッ! バババババッ……!

所々、ゾンビのように虚ろな目をした男の子の人形にも襲われたりした。
鈴仙とさとりは、まるで霊夢がやっている異変解決の道中を辿るように、
松山の心から生まれた魔物達を弾幕で退治していく。

鈴仙「……さて。 どうやら着いたみたいね、男子更衣室」

さとり「そうですね。 ……鈴仙さん、思いとどまるなら今の内ですよ?」

鈴仙「私を犯罪者予備軍っぽく言うのは止めてくださいよ……」


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