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【深遠なる】鈴仙奮闘記24【蒼きフィールド】


[175]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/21(日) 18:02:49 ID:WbgK50x2
松山「……なんだ。 あんた達か」

松山は虚ろに呟いた。
松山は体育座りをして、鈴仙達に視線を向ける気力も無く、膝の間に顔をうずめていた。
……その右手には、ボロボロになった布切れが握られていた。

さとり「……私が貴方を発見した時に持っていたハキマキの切れ端。 それは、貴方がかつて犯した罪の証だったのですね」

松山「……森崎――俺がハチマキを間違って渡した相手――は、ビリビリに破いて投げ捨てたって言っていたけれど。
気付いたら、俺の手の中に戻って来ていた。 それはつまり、俺の罪は永遠に許されないという事の証明だろう……?」

鈴仙「(ここでも「森崎」……か。 中山君と森崎は、一体元の世界でどれだけの人に影響を与えていたんだろう?)」

さとり「……なるほど。 半分くらいは分かりました。 貴方がかつて自己を否定するまで苦しみ。
そして、今なおも自らを縛り、地獄を受け止めようとする理由が。
――だけど。 これだけでは無いですよね? 松山君」

さとりの淀みない問いかけに対して、松山は無言で肯定した。

松山「……前提として、話しておきたい。
……俺はサッカーにおいて。 いや、サッカーに限らず人間がより良い生活を営むにおいて――人と人との絆。友情。団結。
そんな物が何より大切であると、信じて疑っていなかった。 ……いや、過去形じゃあない。
今だって、俺は純粋な損得勘定ではなく、数値や結果に表れない、人と人との信頼こそが重要だと強く信じている。
甘いだとか、理想論だとか馬鹿にされようともな」

さとり「……奇遇ね。 私も貴方と同感です」

鈴仙「(これまでの人を食ったような言動から見ると、俄かには信じがたいけどね……)」

さとり「鈴仙さん、今何か思いましたか?」

鈴仙「(ななな、何も思ってませーん!?)」


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0ch BBS 2007-01-24