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【深遠なる】鈴仙奮闘記24【蒼きフィールド】


[184]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/21(日) 22:45:58 ID:WbgK50x2
さとりと鈴仙は、互いに地獄を知り、それを乗り越えて来たという点で共通していた。
そうした意味では、この松山の葛藤にも何らかの共感を覚えていたのかもしれない。

影山「……」

影山は影のまま、黙って静かに鈴仙達の言葉に耳を傾けていた。
恐らくは、こうした慰め文句も彼の中では一度考えた内容ではあるだろう。
しかし、それでも、同じ事を自分で考えるのと他者から言われるのとでは意味合いは大きく異なる。
現に影山の影は次第に薄くなり、世界の破片とともに砕けた松山の身体は次第に再構成を始める。

松山「…………すまない」

松山の心象世界にある白と黒は……ほんの少しだけ彼の中心で混ざり、グレーの背景を作り出す。

松山「……俺は人一倍不器用だから、お前達が言いたい事を行動にすぐ移す事はできない。
だが……ああ。 そう言ってくれる人が居るというのは……幸せなのかもな」

さとり「……私の所――というか、地底では、貴方みたいな手合いの変人は沢山居ますから。
もしもそれで思いつめていたのならば……。
そうね。 一度オーバーラップでもしてみたら良いでしょうか。 ……前の試合の私みたいに」

松山「…………ふん。 アレのせいで、試合に負けたんじゃないのか?」

さとり「仰る通りで。 ……でも。 想いは口にするよりも、行動で示した方が伝わり易いのではなくて? ねぇ、鈴仙さん?」

鈴仙「ど、どうしてここで私に振るんですか……? ――まぁ、でも。 そうね。
悩む事も立派だけど――やっぱり、中途半端でも、前に進んで行った方が私は良いと思う、かな……?」

松山「…………」

―――パァァァァ……ッ!


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