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【深遠なる】鈴仙奮闘記24【蒼きフィールド】


[219]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/23(火) 00:15:32 ID:P3ny2Cho
E:悲劇の天才・受け継がれる血! 〜ブリッツボールに命を賭けた父娘〜

鈴仙「(ブリッツブリッツ……って、見てたらそんな記事が。 え〜っと、なになに……)」

<悲劇の天才・受け継がれる血! 〜ブリッツボールに命を賭けた父娘〜>

――幻想郷のごく一部において、ブリッツボールが熱い。
ブリッツボールとは、魔法か機械で球形に固めた水の中を縦横無尽に泳ぎ回り、
互いのチームのゴールを狙いあうと言う水中サッカー的なスポーツ。
登場当時はその余りの競技難易度の高さに、一部の物好きな妖怪しか集まらなかったが、
最近はじわりじわりと人気を集めているという。

その人気の切欠となったのが、「プリンセス・ワカサギ」の異名で一部の妖怪に知られる
わかさぎ姫さん。 ……そして、そんな彼女の父親の存在だろう。
彼女の父親は幻想郷にブリッツボールを広めた第一人者であり、同時に最高の選手だった。
素早いスピード、力強いパワー、そして技巧的なテクニックで多くの河童や人魚、水の妖怪をブリッツの虜にしたという。

しかし、父親は全盛期にしてブリッツボールの世界から離れる事となる。 理由は――謎の失踪だった。
彼のホームグラウンドである霧の湖での練習中、愛する娘を残し、彼は突如姿を消したのだ。
だいだらぼっちの仕業と言い張る妖精以外に証人は居らず、彼の失踪は謎のまま葬りさられた。

――そして、その父親の偉業を継いだのがその娘だった。
父親が抜けた名門・霧の湖エイブスに入団したわかさぎ姫さんは、
父親譲りの素晴らしいブリッツの才能でチームを23年連続優勝に導き、第二のブリッツ黄金期を作り出した。

そんな彼女は、本日から開始の『幻想郷ブリッツカップ』にエースとして出場する。
古参の幻想郷ブリッツファンの多くは、彼女の父親が得意とした伝説のシュート――『ジェクトシュート』が、
今大会こそ娘たるわかさぎ姫さんの脚――いや、鰭から繰り出される事を期待しているそうだ。

サッカーに飽きた幻想郷の住民は、たまにはブリッツボールの観戦に行くのはどうだろうか。
ちなみに私はあんまし行きたくない。 スタジアムとかボロいし。             (姫海棠 はたて)


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0ch BBS 2007-01-24