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【深遠なる】鈴仙奮闘記24【蒼きフィールド】


[54]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/15(月) 22:35:06 ID:???
パチュリー「……それを言い出したら、一芸特化も現実的にはあり得ないのだけどね。
――まぁ、結論としたら十分あり得るわ。
というか、今日の試合の細かい動きを見ると、そうとしか説明が付かないところが多々あるの。
あの銀髪の仙人、ボールをカットする確率は非常に高かったんだけど、
近くに仲間が居ても、絶対にショートパスはしない。 ほぼ必ず、前方にボールを蹴りだすのみ。
まるで、それしか教えられていないかのように、愚直にね」

鈴仙「……でも、確かに言われてみればそうですね。
それにイメージにも合ってるような。 人里とかでのストリートバトルでも火属性で赤いイメージだったし。
どうして赤いと守備が出来て攻撃ベタなのか分からないけど、うん。 分かる気がします」

パチュリー「……後半は私も良く分からないけど、たぶんそんな感じね。
――さて、お次に伝えたい事は……あの岬というMFね。
私にマリーシア――いや、『マランダラージ』と言っても良いようなえげつ無いプレーを浴びせて来た、人間の少年よ」

鈴仙「ま、まら……? どういう意味ですか?」

パチュリー「葡萄牙〈ポルトガル〉語で、悪とか極道とか言う意味ね。
具体的にはドリブルとかで敗北した時、腹いせ半分に肘打ちやら蹴りを放つプレーよ。
普通の『マリーシア』が、本来のずる賢さという意味に加えて、知性とか機転とかも意味するのに対して、
こっちは専ら悪意そのもの……って感じの用法かしらね」

鈴仙「はぁ。 流石お詳しいですね」

パチュリー「……まぁ、ただこれは本人もどこか嫌がっている風だったから、『上司の命令が無いとやっては来ない』と思うけれど。
――ただ、奴の『マリーシア』はかなり上手だったわね。 憎らしいくらいに。 鈴仙も気を付けなさい。
それと――」

パチュリーはここで一旦言葉を切った。


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0ch BBS 2007-01-24