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【深遠なる】鈴仙奮闘記24【蒼きフィールド】


[55]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/15(月) 22:37:30 ID:???
パチュリー「ここからは完全に推測なんだけれど。 ……豪族の三人組(神子、布都、屠自古)に、先の岬以外の選手。
他のパッとしない一芸特化の選手達も、何かを隠していそうな気がするのよね。 あの政治家の性格的に」

鈴仙「何かを隠す……ですか? 実は二芸特化だったとか?」

パチュリー「――あり得るわね。 それか、一芸特化ではあるけれど、他にも気の利いた能力があるとか。
例えば……『ほぼどんな位置からスローインしても、必ずPA内のFWへ高い浮き球を渡せる』とか。
『強力なキック力で、フィードを高確率で敵陣深くまで飛ばせる』とか。
『正確なロングシュートを利用した、距離に影響されないパスを出せる』とか……。
ワンモアプラスの一、五芸位だったら、充分やって来るチームだと思うのよね」

鈴仙「単なる一芸特化と油断させた隙を、グサリ……って感じですか」

パチュリー「実は、個人的にそういう策は大好きなんだけどね。 ――私も、陸の存在を隠したりしてたし。
逆にレミィは大っ嫌いなタイプだわ、ああいう手合いの連中は」

レミリア「――当たり前じゃん。 勝負は常に全力でやらなくちゃ、楽しくないでしょ?」

何時の間にか、レミリアが馴れ馴れしく二人の会話に割り込んでいた。
咲夜が後ろで「安静にしていないとお身体に障ります…」など必死に叫んでいたが、
レミリアは敢えてそれを無視しているようであり、鈴仙は何だか咲夜に酷い親近感を覚えてしまう。

レミリア「……鈴仙とか言ったか。 あんたはとっても良い目をしているね。 色も赤で、私の好みだ」

パチュリーが横で何か言いたげにしていたのを遮って、レミリアは背伸びしてじっと鈴仙の瞳を眺めてそう言った。
背丈としては、永遠亭の名無しウサギや佳歩とそう変わらない(つかさよりはむしろ背が低い)にも関わらず、
鈴仙は何だか、背丈2メートルの巨人と対峙させられたかのような錯覚を覚えていた。

鈴仙「あ、ど、どうも……(パチュリーさんとは親しくなったけれど、
考えてみればこのレミリアさんとはあんまり親しいか、とか言われればそうじゃないのよねぇ……。
前の練習試合のラストだって、なんか殺して来そうな視線向けて来たし)」


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0ch BBS 2007-01-24