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【深遠なる】鈴仙奮闘記24【蒼きフィールド】


[62]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/15(月) 23:54:26 ID:???
岬「(……ま、効かないよね。 ――というか、この言いぶりだったら僕の本性なんてとっくに。
それこそ、小学生時代から熟知していて、敢えて黙っていた……って、感じかな?)
――はぁ。 良く分からないけれど……君には本当に敵わないよ」

岬は演技っぽく大袈裟に肩をすくめてみせる。
完全に正体を見抜かれていようとも、自分からはそれを明かしてはならない。
仮に自分の内心を読まれていようとも、それを言わない限りは証拠が無いのだから。
――自白は証拠の王様とは良く言ったものだ。

岬「……で。 どうしたの? 試合終了後突然現れて、僕をこんな事に呼び出して。
――まさか、卑怯な手を行う僕を消しに来たのかい?
……まぁ、そう思われるまでの事をしたのは、承知の上だけど」

謎のサッカー少年「――それはしない。 告発もする気は無い。
お前がどこまであの道士に入れ込んでいるかも知らない。 ……もっと、個人的な理由だよ」

……ここまで話して、岬には一つだけ解せない事があった。 何故、この少年は態々自分を呼び出したのか。
再開を懐かしむ訳でもなければ、岬の行為を糾弾する訳でもないらしい。
――もっとも、友情もサッカーも。 全ての行為についてを「利得」でのみしか考えられなかった岬には、
眼前の地味な少年が抱く、病的なまでの「熱」を理解する事は、永遠の時間があっても不可能だった。

……ポロン。 コロ、コロコロ……

ボロボロの服と鎧を纏った、ある意味では仙人よりも仙人らしい様子の少年は、
藁で編んだらしい籠から、一つの球形の物を落とした。 それは岬にとってもなじみ深い物だった。

謎のサッカー少年「……俺と勝負してくれ。 岬。 お前の選んだ道を理解するためにも。
――そして。 俺が選んだ道が間違いで無かった事を、再確認するためにも」

岬「……は?」

――そして、やはり眼前の少年が提示した条件は、岬にとって意味不明なものだった。


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