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【深遠なる】鈴仙奮闘記24【蒼きフィールド】
[798]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2015/01/05(月) 00:04:41 ID:???
〜8日目午後・固定イベント〜
【胡蝶の夢の砂上の楼閣】
鈴仙が初春の夢にまどろむような、そんな夜。
夜を舞台に暗躍する、夜のような妖怪は顕界の空に座り、愛おしげに微笑む。
紫「……幻想郷。 残酷に優しい夢達が住まう、地上で最後の楽園。」
それは、八雲紫が命を賭してまで守りたいこの世界――幻想郷の平穏に対する、慈愛の笑みだった。
この世界は、あまりにも美しい。
無為な争いと不当な競争は存在しない。
人は古き良き教えを守り、妖は血を流さずとも穏やかに暮らす。
奇跡的かつ致命的にまで危ういバランスの上とはいえ、この世界は、あまりにも美しいと紫は信じていた。
紫「私は、この世界を守りたい。 決して誰もが私を受け入れず、憎んだとしても。
それでも――私は、幻想郷を崩壊させる存在を、許してはいけない……」
幽々子「――だけど。 幻想郷は全てを受け入れるのよ。 それはそれは、残酷な話ですわ」
そんな紫の信念に茶々を入れるのは、何時でも彼女の親友だけだった。
夜の帳から浮き上がるのは、死を招く亡霊が一番相応しい。
黄昏の終焉を想起させる、褪せた紅色の死装束を纏う少女――西行寺幽々子は、
いつの間にか紫の隣に座り、かつての紫が言った言葉を、そっくり彼女自身に返してみせた。
紫は、今更幽々子の乱入に驚く様子も無く、淡々と答える。
紫「……確かにそうよ。 ――だけど、その例外を設けても良い程に、中山政男は危険な存在なのよ。
何故なら彼は……凡人にして唯一、神の支配を抜け出して、神の寵愛者を打ち破った英雄と最も近しい存在。
努力と下剋上を良しとするその思想も相まって。 彼は……この幻想郷にとっては、不都合な人物なのよ」
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0ch BBS 2007-01-24