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【深遠なる】鈴仙奮闘記24【蒼きフィールド】
[801]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2015/01/05(月) 00:08:54 ID:???
紫「――分かっているじゃないの。 ……眠いんだから、分かっているなら説明させないで」
紫はここで、幽々子の方に向き直る。
彼女もまた、亡霊の親友に対して話したい事があった。
紫「……私、知っているのよ、幽々子? ――貴女が、私を裏切ろうとしている事を」
幽々子「……妖夢を、中山政男を『送り込んだ』連中への派遣を勧めた事かしら?」
紫「そうよ……。 一体、何を考えているのかしら?」
紫は笑っていた。それは彼女が静かな怒りを潜めている時の表情だと、幽々子は知っていた。
幽々子「……べっつに。 ただ私は、いつもの紫の代理をしてるだけよ。
面白そうな事には適当に顔突っ込んで、引っ掻き回して、後は知らな〜い……って感じのね。
――私としては、紫こそどうしたの……? って、思うのだけどね」
幽々子は、そんな紫の感情を知りつつ、敢えてその感情を逆なでするように茶化す。
これは、普段の幽々子と紫との会話に近かったのだが、今の紫には気に入らなかったらしい。
紫「――やっぱりそうだったのね。 ……ならば、もう、裏切り者の貴女に話す事なんて無いわ」
幽々子「……そんな事言うなんて、何時もの貴女らしくないわね。
安易なレッテル張りは、賢者のする事では無いと思うけれど?」
幽々子には紫のどんな返答をするか、想像がついていた。
しかし、彼女は今の紫がどこまで追い詰められているか、完全には分かっていなかった。
紫の表情は怒りを超えて、独善的な哀しみに包まれていた。
紫は、最後に寂しげに、こう呟いた。
紫「……貴女も、私を理解してくれなかったと思うと。 ――残念だわ」
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0ch BBS 2007-01-24