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【深遠なる】鈴仙奮闘記24【蒼きフィールド】


[906]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/01/08(木) 23:24:32 ID:u7UH1Ky+
B:「――妖夢。 貴女は、どうしてそんな道を選んだの……?」

鈴仙の胸の内にあるのは妖夢への失望でも、神子への怒りでもなかった。
後悔は依然鈴仙の胸の中に燻り続けていたが、しかしそれよりも妖夢に投げかけたい言葉が鈴仙にはあった。
それは――。

鈴仙「――妖夢。 貴女は、どうしてそんな道を選んだの……?」

それは、何でも無い――純粋な疑問だった。
鈴仙の知る魂魄妖夢は、痛々しい程に真っ直ぐで、真面目で、正義感が強く。
そして――鈴仙以上に、とても不器用な少女だった。

鈴仙「豊聡耳神子は、勝利の為なら何をしても厭わないと言った。
それがどんなに非道で汚い手段であったとしても!
でも、妖夢は本当にそんな道が、本当に正しいと思ったの……!?」

だからこそ、鈴仙は不思議でならなかった。 妖夢が主人をも捨て、神子の軍門に下ろうとしている事に。
……最初は妖夢が神子達に騙されているのではないかと期待していた。
しかし、鈴仙は確かに見ていた。 妖夢が、聖徳ホウリューズと紅魔スカーレットムーンズとの試合を観戦していた姿を。
そして、その上で、今日の妖夢の瞳には何の迷いも無い。

その事実はつまり、妖夢が神子達の全てを知った上で、
なお神子が今大会後に企てているらしい計画――『ハイパー・カンピオーネ』に手を貸そうとしているという事を示していた。


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0ch BBS 2007-01-24