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【深遠なる】鈴仙奮闘記24【蒼きフィールド】


[929]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/01/10(土) 00:35:15 ID:???
―――ワァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!

村紗「――ほら、寅丸。 もうすぐ試合が始まるわよ」

星「ええ! ……がんばれー! れいせーん!! ルナティックスー!!
――ああ! でもここで私が鈴仙だけを応援していれば『利他行』の教えに反する!?
ひ、ひじりーっ!? ナズーリーーンッ!? 私はどうすればーー!?」

村紗「昔から思っていたけど。 応援一つとっても、難儀な性格ねえ……」

穣子「わわわ。 もうすぐ試合だよ、一樹君!」

反町「分かっているよ、穣子さん(――あれから俺も、少しは力を手に入れたと思う。
だけど……それがまだまだなのは俺も分かってる。 鈴仙さん。 君はどうなんだ……?)」

レミリア「さて咲夜。 あんたはどっちが何対何で勝つと思う?」

咲夜「そうですね……やはりルナティックスが、2−0か3−0辺りで勝利、でしょうか。 ――お嬢様は、どうお考えで?」

レミリア「……フフフ。 それは内緒よ(先に言って大ハズレだったら、私のカリスマが地に堕ちてしまうからね。
ここは勿体ぶっといて、試合後に、『私も最初からこうなると思っていた』と断言する! ククク。 これぞ完璧な作戦ね……)」

幽香「永遠亭ルナティックス、西行寺亡霊連合。 どちらも私達が破れたチーム、ね……」

レティ「そうね。 ――最初は、どっちのチームにも善戦出来ると思っていたけれど。
幻想郷サッカーも時代が進んでいる。 私達みたいなのは、とっくに時代遅れのプレーヤーなのかしらね……?」

幽香「……そんな事言うのは辞めて。 咲いた花、吹く風の良し悪しを決めるのは、他者や時代であってはならない。
自分自身でその在り方と価値を決める事。 それこそが、それぞれ花と冬。 自然を冠する妖怪の在るべき姿でしょうに」

レティ「……フフ。 そうだった。 御免なさいね(――年老いた私達の在り方は、そう簡単に変わらない。
未来を担う妖怪達は今、何を想って生き。 そして、何の為にサッカーをしているのかしらね……)」


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0ch BBS 2007-01-24