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【深遠なる】鈴仙奮闘記24【蒼きフィールド】


[97]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/16(火) 21:57:33 ID:tDklXAvE
A:旧都で一番大きい建物――地霊殿へ向かってみる。

鈴仙「(試合ではなんか色々あったけれど……実際、私とあの地霊殿の主って。
まあ面識はあるけれど特別親しい――って訳じゃあ無いわよね……。
ま、まあでも。 お燐とかとは割と仲が良いと思うし――最悪、あの子に取り次いで貰えば良いよね?)」

そう信じて、騒がしい旧都の中で唯一沈黙を放つ洋館へと向かうと。

お燐「……あ、病院のお姉さんだ。 ひょっとして、病死した患者の死体を卸ろしに来てくれたとかっ?」

鈴仙「そんな悪趣味な仕事は、残念ながらやって無いわ……」

――鈴仙にとって非常に都合の良い事に、
地霊殿の正門すぐ近くを散歩しているお燐が、いつも通りの慣れ慣れしさで迎えてくれた。

鈴仙「――でも。 うん。 ちょっと用があってね……。 だから、態々遥々やって来たのよ」

お燐「ふうん。 穴掘りが好きだなんて、ヘンな兎さんだねぇ」

鈴仙「掘っては無いってば」

お燐「テキトーに言っただけさ。 一々真面目キャラだねぇ、地底じゃあ珍しいや」

鈴仙「(何か話すたびに弄られて、からかわれるような気がして来た……)」

鈴仙は今更ながら、こんなちゃらちゃらした妖怪を信じて足を踏み入れて良かったものかと不安になるが。
しかし、さっきお燐に言ったとおり、遠路遥々ここまで来たのだ。 ここで帰った方が余程馬鹿らしい。



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