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【一筋の】きれぼしサッカー2【光明】


[415]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/05/09(土) 16:04:10 ID:???
雷鳴のごとく鳴り響く祝福に、落ち着きを取り戻しかけていた早苗の顔が赤くなり、視線を芝へとそらしはじめる。
一方の翼はまるで耳に入っていないかのように、平然と歩みを続けていた。

早苗「つ、翼くんは、なんか、その、て、照れくさいとか、思ってないの」

もじもじとしながら愛しき相手へときくと、少しだけ顔を綻ばせて早苗の方を向き、答えた。

翼「思わないわけが無いよ。今、俺の心臓、すごくドキドキしてる。だけど」

翼は再び表情を戻し、観客席の方へ挑むように向きなおし、語り続ける。

翼「今日の試合で早苗ちゃんに会ってから、決めたんだ。早苗ちゃんに自分の意志を示すんだって。
  囃し立てられたぐらいで反応してるようだと、早苗ちゃんのそばにいる資格なんてない」

力のこもった瞳で行進する翼の言葉を聞き、早苗も意識を改める。

早苗「(そうだ。翼くんと生きていくんだから、こんな事でみっともないまねなんてできないわ)」

決心を固めた後、大きく口で深呼吸を始めた。口の中に集めた空気を肺に叩きこむ。
空気を流し終わり顔を上げた早苗は、翼に負けぬ程に、雄々しかった。


0ch BBS 2007-01-24