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【悩むな】鈴仙奮闘記25【斬れば分かる】


[425]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/01/21(水) 00:10:17 ID:???
幽々子「う〜ん。 だからと言って私が飛び出す訳にも行かないし、ねぇ。 ……どうしようかしら、中西君?」

中西「せやなァ。 ……これまで通り一対一を狙いつつ、ちょいと変わった攻め方もしてみんとアカンかもしれへんな」

――そんな雰囲気にも気圧されず、飄々と観客席を見上げるのは、西行寺亡霊連合の亡霊二人。
即ち、桜を愛する幽玄の亡霊・西行寺幽々子嬢と、うどんを愛するナニワの亡霊・中西太一氏の二名だった。
ある意味では世間から超越した存在である彼女達は、少しの逆境で慌てる程肝が小さく無かった。
中西は下品に舌なめずりして、持前の不敵で傲慢な笑みを浮かべる。

中西「(こんな所で終わってたまるか。 森崎有三を倒し。
そしてワイが再び、世代ナンバーワンGKに返り咲く為のな。 ――のぉ、見上さん……?)」

それは、自身を現世に縛り付ける怨念に向けての、彼なりの最大限の宣戦布告だった。
そして、そんな中西を頼もしげに見つめる亡霊嬢は。

幽々子「(……この物語において、私の役割はさしずめ村人Aってトコでしょうけど。
だけど――突然しゃしゃり出て来て、場を引っ掻き回す村人Aが出て来ても、きっとそれは面白い物語の筈。
紫が出てこないなら……そんな傍迷惑な役どころは、私が代理してやるべきかしらね……?)」

中西とはまた少し違った、彼女なりの後半への意気込みを持ち、優雅で可憐な笑みを浮かべるのだった。


0ch BBS 2007-01-24