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【悩むな】鈴仙奮闘記25【斬れば分かる】


[537]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/01/23(金) 23:44:49 ID:DLXe95QM
――その為、佳歩がこうしてパスカルにボールを渡せたのも、
偶然パスカルが誰もパスカットに来れない位置に着いていたからだと。単なる幸運だと誰もが思っていた。
……しかし、その実態は少し違う。

パスカル「(――よし。 分析通りの位置に居たお蔭だ。 後は……!)
――ようし、カホ。 一旦戻すぞ! 俺も上がっていたいからなっ!」

タッ! ……グワァッ、バシイイイイイイイイイイイッ!

藍「(――違う。 今のは偶然では無い! 彼が因幡佳歩のやや後方に来ていた時の目。
それはまるで、私や橙が式に蓄積された膨大なデータを分析処理していた時のような、澱みない目だった!
そして、今のドリブルやパスの動きも同様。 あの秀才は、やはり――『狙って』いる……!)」

一旦ボールを預かったパスカルが、数歩程度ドリブルで距離を稼ぎ、コンマ数秒程の間を置いて、
右サイドに緩いカーブを掛けて佳歩へとリターンパスを出した時、藍も漸く気付くことが出来た。
決して天才では無いアラン・パスカル。 そんな彼に秘められた、彼特有の才能について。

毛玉E「…………!!」

バッ!

実況「ああ〜っと! パスカル選手のパスに対してカットに行けるのは……毛玉E選手1名のみ!
しかし、パスカル選手の出した今のパスは――絶好の角度と位置取りで佳歩選手へと向かっています!」

パスカル「(俺は決して、主人公になれる器の男じゃあ無いが……。
しかし、こと主人公のフォローに掛けては、十六年以上のキャリアがあるんだ!
カホ! ここで決めて……たまにはレイセンじゃない、君も主人公になってみせろッ!)」

藍「(視野の広さを活かした、柔軟なフォローからのチャンスメイク。
それは天才で無くとも幾らでも模倣可能な――『オールドタイプ』ならではの技術だ。
だがしかし……それを磨き上げれば、こうも恐ろしくなるのか!)」


0ch BBS 2007-01-24