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【悩むな】鈴仙奮闘記25【斬れば分かる】


[701]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/01/29(木) 21:43:21 ID:VdQyXycc

――永琳は一度、長い脚を蛇のようにうねらせて、妖夢の真っ直ぐな刃を絡め取ってしまう。
永琳が指摘した通り、妖夢のドリブルはあまりに強すぎたせいで、永琳のしなやかなプレーに対して脆かった。

永琳「私は貴女の保護者じゃないけれど。
こんな独善的な動きしか出来ないようじゃ、貴女の望む真の力は、永遠に手に入らないと思うわよ?」

自身の弟子に対して諭すように、永琳の口からそんな言葉が漏れた。
そして――それが結果として、妖夢の反骨心に新たな燃料を加えることとなった。

妖夢「――ふざけないで下さい。 私の苦しみなんて、何にも分からない癖に……!」

ブン! ガシッ!

永琳「……!(この子、ボールを奪われたにも関わらず、返す脚一本で私のボールを無理やり押し付けている!
凄い執着心が見えるわね……!)」

永琳の一言により、妖夢は奪われたボールに対し瞬時にかみつく事に成功する。
そして、そんな呪詛のような言葉を呟きながら永琳を睨み、力は徐々に強くなって行く。

妖夢「……私は、強くなりたい。 力が欲しい……ただ、それだけ。
貴女はさっき、私のプレーには心が無いと言ったけれど……!!」

ギリ、ギリギリ……バシッ! ドガアッ!!

――最後の極め付けに、妖夢は永琳をボール越しに蹴り飛ばして、ボールを無理やりに前方へと掻き出して見せる。
先程佳歩を抜き去った時とは裏腹に、この妖夢の一連の動きには技術は無く、
ただ力を求めるという、どこまでもどす黒い執念に溢れていた。

実況「ああ! 妖夢選手のドリブルは一旦永琳選手に止められてしまうも……!
その後すぐに妖夢選手が永琳選手から力づくでボールを奪い返し、前方へと弾いて見せました!
ですがこれはファインプレー! 何故ならその位置には丁度、PAから戻りかけていた橙選手が位置しており……!」


0ch BBS 2007-01-24