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【悩むな】鈴仙奮闘記25【斬れば分かる】


[883]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/03(火) 00:28:50 ID:PBdb0GXA
――妖夢もそれと同じ……いや、なまじ上手く鈴仙の足元へと向かえたからこそ、
藍以上の威力で吹き飛ばされて、碌に受け身すら取れずにゴロゴロとフィールドに転がってしまう。
これで身体に一切の外傷が無いのは奇跡だった。

鈴仙「(妖夢……。 私は、貴女の選んだ事には何も言わないし言う権利も無い。
だけど――やっぱりこうしてぶつかって分かった。
妖夢――あなたはやっぱりまだ迷ってる。
道を決めてもなお、それで良かったのか悩み続けて……!)」

幽々子「(……それで良かったのか悩み続けて。
でも――、あの子は、一度決めた道を変えるなんて器用な事、絶対に出来ない。
後悔しようが、失敗しようが、何があろうが――あの子は、行けるトコまで行く……んでしょうね)」

妖夢「(……駄目だ。 私は……決めたんだ……! どうしても……力を、手に入れるって。
今日の試合が駄目でも、それだけで道を変えるなんて事……もう、出来ないよ……!)」

妖夢は痛みに耐えて立ち上がり、もう決して届く事は無いボールを追いかける。
鈴仙は妖夢の苦しみを理解しつつも、
それでも道を歩き続けようとする妖夢の悲痛な決意を、決して止める事は出来なかった。
そんな悲しく中途半端な幕切れ。それが、今日の試合における鈴仙と妖夢との確かな決着だった。

タタタタタタッ……!

―――ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!

しかし、無神経な観客達には妖夢や鈴仙の苦痛など理解する気も無かった。
彼らの興味は、妖夢を抜き去った鈴仙が、如何にして今日の試合3ゴール目を。
――ハットトリックを決めるかどうかに集約されていた。

鈴仙「ついに来た……! 西行寺亡霊連合の、バイタルエリアに……!」


0ch BBS 2007-01-24