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【孤独な】俺inキャプ森7【ファンタジスタ】


[112]森末(仮):2015/01/26(月) 01:42:21 ID:???
>E.「傲慢じゃなく、俺のスタメンはほぼ確定してると思う。 そして俺達には連携がある」
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率直に実力差を言った所で、井沢がそれを受け入れるとは到底思えない。
事実、彼は松山に比べて自分が劣っている事は自覚しているのだ。それでも納得しきれていない。
故に、板野は実力差を理由とせずに、松山をトップ下で起用する理由を説明した。
松山に対して不要な嫉妬心を煽らず、そして有無を言わせず納得させられるように。

板野「(その為には……!)傲慢じゃなく、俺のスタメンはほぼ確定してると思う。 いいよな、井沢?」
井沢「……ああ、それはわかる」

まず板野は、自身のスタメンがほぼ確定しているという事実を突きつけた。
これに対して、井沢が異論をはさむ余地は無い。
板野のマグナムボレーの威力は全日本でも最大級であり、井沢の尊敬する若林からゴールを奪ったという実績もある。
何よりも板野はキャプテンである。彼がスタメンから外れるという事は無いだろうと、誰もが理解をしていた。

板野「そして……俺達には連携があるんだ」
井沢「…………」
板野「俺はFW。 松山には、前にいて貰わなきゃ困るんだよ」

その言葉を聞いた瞬間、井沢の中で凝り固まっていたどす黒いものが一気に氷解していくのがわかった。
それは自分の力不足が原因ではなく。
他人のあまりにも高すぎる実力が原因でもなく。
自分がどうやっても身に着ける事が出来ない、どうやっても抗う事の出来ない事実から来るもの。

嫉妬のしようもなく、出来る事は逆恨みくらいなもの。
だが、それを恨んでどうしようもない事を理解できるだけの平静さが、今の井沢にはあった。
ここまでの弁論で既に精神的にも肉体的にも疲労していた彼は、それをただ受け入れる事しか出来なかったのである。


0ch BBS 2007-01-24