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【孤独な】俺inキャプ森7【ファンタジスタ】


[144]森末(仮):2015/01/26(月) 23:45:30 ID:???
そういった考えを持っていた滝にとって、井沢のやろうとした事は彼らに対する侮辱にしか思えなかった。
無論、井沢が完全なる善意で――3人1組となって試合に出たいと考える気持ちはわからないでもない。
だが、自分がどのポジションに1番向いているかをわかっていながら、
滝や来生の為にそのポジションにコンバートをしないという事は滝には許せなかった。

滝「確かに俺だってお前たちとの連携には自信を持ってる。
  だがな、いつまでも3人一緒に起用されるなんて事は恐らくないんだ。
  ここは南葛とは違う。 日本中の実力者がゴロゴロいて、その中で11しかないスタメン枠を争って戦ってんだ」
井沢「滝……」
滝「大人になれよ、井沢。 例え連携が無くなったって、俺も来生も必ず実力で試合に出てみせるから……」

やがて滝が握っていた拳を解き、諭すような口調で話しかけると……。
井沢は茫然としていた顔を背け、板野達とは反対を向き、静かにその肩を震わせはじめた。

井沢「すまん……滝……。 俺は……お前たちを下に見てた訳じゃ……」
滝「……わかってるよ。 ……板野、悪い。 追い出すみたいな形になって悪いが……」
板野「う、ううん。 俺はこれで帰るよ……」

申し訳なさそうな顔をしながら頭を下げる滝に対して、板野は首を振り気にしていない事を伝えつつその場を去る事にした。
恐らくは井沢もようやく納得をし、これ以上自分がいては井沢も気持ちに整理をつけにくいかもしれない。
何よりも、井沢のその姿を見続ける事は、彼を傷つける事にしかないと板野は理解をしていた。
故に、板野はそのまま部屋から立ち去ろうとしたのだが……その去り際に、思い出したかのように井沢の背に言葉を投げかけた。

板野「井沢……今回俺が井沢に話しに来たのは、勿論俺の意思もあるけど大元は違うんだ。
   ……滝が、井沢がボランチになった方がいいんじゃないかって、悩んでた。 その話を聞いて、俺はここに来たんだよ」

その言葉を聞いた井沢の背が、更に強く震えだしたのを見て、ようやく板野は部屋を出るのだった。


0ch BBS 2007-01-24