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【孤独な】俺inキャプ森7【ファンタジスタ】


[145]森末(仮):2015/01/26(月) 23:46:30 ID:???
その後、板野が去ってからしばらく、井沢のすすり泣く声だけが部屋の中にこだましていたのだが……。

滝「はぁ……にしても、よくもまあそれだけ泣けるもんだな」
井沢「なっ、泣いてない! 誰が泣くか!」
滝「鼻声で言っても全然説得力ねーよ。 (ほんっとーに変な所で意地っ張りな奴だ)」

いい加減この停滞した空気に辟易をしていた滝が軽口を叩くと、井沢がムキになって反論をする。
相も変わらず意地を張る井沢に、滝は苦笑をしながら……。
少しだけ空気が柔らかくなった事を感じつつ、今度は真面目な口調で語りかけた。

滝「言っとくけどな、ボランチでだってお前のスタメンが確約された訳じゃないんだぜ?
  板野が言ってたように松山がなる可能性だってあるし、中山もボランチは出来るんだ。
  フォーメーションの組み方次第でも、出番が来ないパターンもあるだろうぜ」
井沢「……わかってる。 だが俺は負けん。 負けんったら負けん!
   こんだけ大騒ぎしてボランチをやる事を決めたんだ。 それで結局出番がありませんでした、じゃ話にならん!」
滝「身もふたもねーな。 でもま、それだけ覚悟を持ってるって事か」

松山への異常な執着を止め、滝や来生と離れる事も受け入れた今、井沢はボランチになる事になんら異存が無くなっていた。
否、むしろかつてのOMFへの拘りに近い程の感情が、ボランチに向けて注がれていた。
キャプテンである板野自らが訪れ、盟友である滝までもがボランチへの転向を望んでいた事を知り、
これで結果を残せなければ末代までの恥であるとすら考えていたのである。

井沢「(……そうだ、これまで殆ど接触もなかった板野が、自ら俺の説得に来たんだ。
    それほどまでに俺にはボランチの適性があるんだ。 このチームに必要なんだ。
    ならば……俺はその座にしがみ付くだけだ)」
滝「(結局性格とかは変わってないけど、まあ変わったら変わったで気持ち悪いしな。
   にしても、板野さまさまだ……俺じゃ多分説得しきれてなかったろうし、最後の拘りについてもわかんなかったろうな)」


0ch BBS 2007-01-24