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【孤独な】俺inキャプ森7【ファンタジスタ】
[179]森末(仮):2015/01/27(火) 01:56:49 ID:???
若島津「出来た……! 出来たぞ……!!」
それは本来、体勢を崩した際に間に合わない逆側へのシュートを止める為に編み出した技。
ゴールポストを蹴る事での反動を利用して、一気に逆側へと向かいボールを止めるだけの技である。
しかし、若島津はその反動――ポストを蹴る事によって生まれるただ跳躍しただけでは到底生み出せない強い推進力に注目したのである。
板野のマグナムボレー、シュナイダーのファイヤーショット。
いずれも自身がただセービングに向かうだけでは、そのシュートの勢いによって弾き飛ばされていた。
なら、ただ手を突き出すだけで駄目ならば、シュートの勢いに負けない程の推進力を得ればいい。
同程度の勢いが自身の身体に宿れば――後はボールと自身、どちらが重いかはだれでもわかる事である。
反町「マ、マジかよ……(本当に、あんな事が出来るなんて……)」
無論、これが神業レベルの技である事は言うまでもない。
ゴールバーまで高く跳躍するだけでも難しい上、更にはそのバーを蹴り、高速で迫るシュートにあえて立ち向かうのである。
若島津が体感するシュートの速度は、単純に考えても2倍であろう。
加えて、ボールに向かってとびかかるという事はゴールバーの高さを考えれば地面に向けて全力で突進するという事。
並大抵の覚悟、並大抵の実力、そして並大抵の信念では不可能である。
反町が茫然とする中、若島津は汚れたユニフォームを払いながら立ち上がり、小さく深呼吸をしてから――呟く。
若島津「これが俺の新必殺技――名付けて、『三角飛び・改』だ!」
反町「す、すごいぞ若島津!(いいなぁ、名前……俺と違って割と普通だ)」
若島津「(待っていろシュナイダー。 次に会う時、勝つのは俺だ!!)」
機械の身体では到底得られない、じくじくとした地面に激突した際の痛み。
それに心地よさすら感じながら、若島津は感慨深げに手の中のボールを見つめるのだった。
※反町が「トクシックインパクト」「ポイゾナスタックル」を習得しました。
※若島津が「三角飛び・改」を習得しました。
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0ch BBS 2007-01-24