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【孤独な】俺inキャプ森7【ファンタジスタ】
[410]森末(仮):2015/02/01(日) 01:03:36 ID:???
バティン「すま、ない……俺の、せいで……」
やがて沈黙に耐えきれなくなったのか、それとも他のものに耐えきれなくなったのか。
バティンは絞り出したかのような声で2人に謝罪をした。
パスカル「……よせ、バティン。 あれは不幸な事故だったんだ」
バティン「だが! だが……俺のせいで、お前たちをこんな目に……! それに、"アイツ"は……!!」
ガルバン「いい加減にしろ! 言った所で、俺達の怪我が治る訳じゃないんだ!」
しかし、このバティンの謝罪を2人は聞き入れなかった。
否、聞き入れなかったというよりは、いい加減にバティンに立ち直ってほしいという思いもあり、謝罪を止めるよう言い聞かせていた。
2人はバティンが原因となった事件の為に負傷をし、この大会に臨めなくなったものの、
その原因となったバティンの事を決して恨んではいなかったのである。
だが、それでバティンの心の重荷が軽くなる訳でもない。
いっその事罵倒をし、思い切り詰られた方が余程楽だとすらバティンは感じていた。
バティン「俺のせいなんだ……俺のせいで……俺が……」
パスカル「……そこまでにしろ、バティン。 そろそろ試合が始まるぞ」
ガルバン「……俺達がいなくても、勝てる筈だ。 相手は高々アジアの弱小国……の筈なんだ」
パスカル「ああ、だが……(イタリアは無理だ……ディアス1人でどうにかなるチームじゃ、ない……)」
ガルバン「ディアス……」
頭を抱えるバティンを尻目に、パスカルたちはフィールドに視線を向けた。
如何にディアスといえど、サッカーとはたった1人で勝てる競技ではない事を彼らは知っていた。
パスカル、ガルバン、バティンと抜けたアルゼンチンが守備力も攻撃力も大幅に落ちる事を彼らは知っていた。
優勝は現実的に考えて不可能……予選突破すら難しい事を、彼らは知ってしまっていた。
故に、彼らは祈っていた……せめて、1勝はしてくれと。
イタリアに敗色濃厚な今、勝てるチームにくらいは勝って、国に帰らせてほしいと。
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0ch BBS 2007-01-24