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1- レス

【孤独な】俺inキャプ森7【ファンタジスタ】


[930]森末(仮):2015/02/09(月) 01:30:38 ID:???
こうして板野達が和やかなムードで自陣に引き上げていく一方で、
それを腹立たしげな表情で見つめながら同じく自陣に戻る男がいた――ファン=ディアスである。

ディアス「(くそっ……! 1点ビハインドかよ……)」

自身の失態から点を返されたという事実は彼の中で大きく、
また、この失点が強烈な痛手であるという事を彼は誰よりも把握をしていた。
前半は残り10分もなく、次のキックオフでゴールを決められたとしても残りは少ない。
同点になった時点で全日本が攻勢に出るかそのまま流すかは不明だが、
仮に後者の場合は逆転をして後半に臨む事は難しいと考えていたからだ。
ここまでの試合展開を見ても分かる通り、アルゼンチンのメンバーは悉くパスワークを遮るのが苦手である。
逃げ切りを図る相手にボールを奪いに行っても、無駄足に終わる可能性が高い事をディアスは理解していた。

ディアス「(しかたねぇ、とにかく1点だ。 1点返して同点で前半を終わる。 そうでもしないと……)」
松山「ディアス!」
ディアス「あん?」

頭の中で計算をし、どのようにしてこの先を戦うかシミュレートしていたディアス。
そのディアスとすれ違いざまに声をかけたのは、松山であった。
思考を邪魔されて苛立ちながらディアスが振り向けば、松山もまた険しい顔をしながらその口を開く。

松山「改めて確認させてくれ。 ……あの反則は、狙ってやったのか?」
ディアス「……なんだ、そんな事か? ちげーよ、ありゃそっちが足を引っかけたんだ。
     少なくとも審判も、それに見てる観客もそう思ってるんだぜ」

松山の質問を受けて、ディアスはあっけに取られた様子で脱力した後、
へらへらと笑いながらあくまでも反則はあった――井沢が自分の足を引っかけたのだ、と説明をする。
しかし、その態度から見てもディアスがマリーシアで貰った反則であるというのは明白であり……。
松山は更に表情を険しくしながらも、ディアスを追求する。


0ch BBS 2007-01-24