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【天ぷら】鈴仙奮闘記26【大好きです。】
[118]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2015/02/09(月) 23:58:04 ID:???
そこから藍が紡いだ言葉は、如何にも理想論。幻想的過ぎて聞く者が聞けば失笑ものだろう。
だがしかし、そんなベレー帽を被った酒飲みの妄想のような世界を、この式神は信じていた。
かつて、自分の主人がそれを信じていたから。たったそれだけの理由で。
そんな藍を、鈴仙は笑えただろうか? いや、鈴仙は目を丸くして紫を継ぐ藍の意志を聞き取るしか出来なかった。
藍「RG7メンバーと当初のメンバーとを合体して出来るであろう、
新・全幻想郷選抜は、そのまま大会を勝ち抜いて貰いたいが――優勝してもしなくても、私は良いと思う。
勿論、君たちが優勝に賭ける想いが強ければ、私は全力でバックアップしたいと思う」
そして、ここからは私の勘というか妄想というか願望だが――と、藍は前置きして告げる。
藍「……私は、鈴仙。 君ならば――紫様の冷え切った心をも溶かして。
そして、再び楽園とも呼ばれた幻想郷の姿を取り戻すきっかけを作れるんじゃあないか。
――私は、そう思って、君の力を借りたいと思ったんだ」
鈴仙「そんな事ないです。 私は、たった一人の友達の気持ちすら、ロクに分かってやれないんですから……」
鈴仙は、藍は自分を過大評価し過ぎていると思った。しかし藍は逆の事を思っていたようだ。
藍「――そうかな。 今日の試合でも、君は様々なコンビプレーを見せてくれた。
あれは、単なる努力じゃない。 互いと互いとを結びつける、絆というか、友情の力があってこそだ。
確かに、君よりも高い能力を持った選手は沢山いるし、君よりも凄まじい努力をしている選手だって、数は少ないがいる。
だがしかし、――あの、仲間同士を繋ぎ合わせる能力。 あれは、今の幻想郷では君以外に出来ないと思うよ。
……鈴仙。 私が言うのもヘンだが、君はもっと自分に自信を持った方が良い」
【これまで多くの人と繋がって来れた鈴仙ならば、紫の心をもきっと動かす事が出来る】。
藍はそんな期待と希望を籠めて、鈴仙にそう申し出たのだった。
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0ch BBS 2007-01-24