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【天ぷら】鈴仙奮闘記26【大好きです。】
[119]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2015/02/10(火) 00:02:30 ID:???
藍「……無論、それで紫様が元通りになって、ヒューガーの攻撃も断ち切ってめでたしめでたし、
――とは、ゆめ思っていないさ。 君が指摘した問題――強い妖怪と弱い人間との格差――は、確かに問題だ。
これからでも、私は……いや、私と紫様は、少しでも上手く行くよう努力したいと思っている」
鈴仙「――それが、結局強い妖怪側の傲慢と取られる可能性は?」
藍「あるだろうね。 ……というより、端から私の考えは、【今の幻想郷は良い場所である】という前提に基づいている。
だから、妖怪が人間を支配する……という構造は、結局変わらないと思うし、変える必要すら無いというスタンスだ。
――ああ、偽善と呼んでくれても構わない。 私は今までさんざ綺麗事を言って来て結局は、
『自分が満足できる世界じゃないと嫌だ』……と、強者であるにも関わらず、子供のようにダダをこねているだけなのだから」
鈴仙「……」
鈴仙は、藍がダダをこねているようには思わなかった。
藍は彼女なりの道を信じて、その道を切り開こうと彼女なりに奮闘しているのだと思った。
つまりそれは、彼女は鈴仙や妖夢と同じ立場である事を意味していた。
藍「……幻想郷は全てを受け入れる。 ……それはそれは、残酷な話だ。
愛する人の死すら、時としては受け入れなくてはならないのだから。
――しかし、それならば……奇跡だらけでご都合主義の馬鹿げた物語だって、受け入れてくれるに違いないだろう?
失う事は恐いけれど。 私は……変わりゆく幻想郷すらも愛したい。 かつての紫様だったら、きっとそうしていただろうから……」
藍はここまで話して顔を俯き押し黙る。
ここでの鈴仙への宣言は、ある意味では自分自身への決意だったのかもしれない。
確かに、藍の言う事は完全には正しく無いのかもしれない。
しかし、少なくとも藍が、今の紫よりも正しく。そして強く、幻想郷を愛している事だけは真実だと思った。
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0ch BBS 2007-01-24