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【天ぷら】鈴仙奮闘記26【大好きです。】
[214]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2015/02/13(金) 00:26:29 ID:pdvA3f1A
星「私は。 ……私達は、人間と妖怪の真なる平等を目指しています。
支配・被支配の関係を超えた、種族に関係無く、皆が笑いあえる世界を。
――丁度、サッカーで様々な種族の人妖が競い合うように。
そう言った意味では、私も彼女の語る計画に心を打たれなかった……と言えば嘘になります」
星は凛然とした様子で語った。先程の人懐っこい少女の面影は薄れていた。
星「ですが、私は同時に彼女達の計画を恐ろしくも思うのです。
努力が報われる世界、弱くても努力で強者に勝てる世界。 ……それは確かに素晴らしいことだ。
しかしそれでは、負けた人はどうなるのです?
その世界では、例え互いに努力を積んだ者同士の戦いであっても、敗者は労われない。
そして、勝って勝って勝たなければ……その者は、努力をしているのに怠け者として揶揄される。だから止まる事は出来ない。
そうした果てに、人間と妖怪との不平等とはまた別な。 ……もしかしたら、もっと恐ろしい不平等が生まれるのではないか。
――私は、そんな気がするんです」
鈴仙「……確かに、そうかもしれない」
鈴仙は辛うじて相槌を打てた。
星「だけど。 ……私は同時に、そんな世界に興味を抱いている。
聖の教えとは背く事になるかもしれないけれど、そんな苦しい世界を、仲間達と乗り越えてみたいとも思う。
ぬるま湯のような夢の世界よりも、生きてそこにある現実が……その戦いの先にはある気がするのです」
虎の獰猛さと、寅の穏やかさを兼ね備えた少女は、こう鈴仙に苦悩を語る。
『プロジェクト・カウンターハクレイ』に潜む危険を恐れ、その一方でその危険を愉しみたい。
かつての日向への烈しい拒絶は、自身の心に封じられた獣性への恐怖と反発では無いか。
医学の一環として精神分析を齧っている鈴仙は、咄嗟にそんな予想をした。
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0ch BBS 2007-01-24