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【天ぷら】鈴仙奮闘記26【大好きです。】
[324]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2015/02/15(日) 21:17:37 ID:???
里人@「少し前までは、皆穏やかだった。
人里は建前上、人間の為の住処であり妖怪は不可侵だったけれど、
それでも夜は妖怪が紛れ込み、しかし人間は気にせず、一緒に酒や娯楽を楽しんでいた」
里人@は、客間にある洋窓の側に歩いていき、昔を懐かしむように外を眺める。
里人@「――しかし、時代は変わりつつある。
今日の新聞のお騒がせ妖怪の記事を見ましたか? あの菓子袋に爪楊枝を突き刺した奴です。
今までは適当にお尻でも叩いて終わりだった妖精レベルの悪戯を、自警団はまるで重罪人かのように扱う。
最近の地震や宗教騒ぎの疲れからか、人間は余裕を無くしてしまったからだと思います。
そして、もしかしたら――これからは妖怪も、そんな人間を愛すべき隣人として見てくれなくなるかもしれない」
鈴仙「…………」
鈴仙は、かつて豊聡耳神子がレミリア・スカーレットを下し、サッカーコートにて人間達に演説をしていた場面を思い出す。
彼女は、幻想郷を妖怪の支配から抜け出し、人間達を中心とする社会を作ると言っていた。
そして、そんな彼女の理想には――多くの人間が賛同していたではないか。
里人@「私は、命蓮寺の僧侶みたいに、『人と妖怪との平等』だなんてご立派な事を言う気はありません。
ですが、ああ――やっぱりこうして失ってみると。 かつてあったものの尊さというが、やっぱり実感するもんですね」
最後の言葉は、鈴仙に向けられていたのかどうか良く分からなかった。
里人@はここから暫くの沈黙の後、「呼び止めてしまって、申し訳ない」と首を振り、鈴仙が屋敷を出るまで見送りをしてくれた。
鈴仙「失ってみると、かつてあったものの尊さを実感する、か……」
鈴仙はかつて失いかけた月の友人と主人の顔を思い出しながら。
そして、今もしかすると失おうとしている、この美しい幻想郷を眺めながら帰路へと就くのだった。
*大会11日目(明日)午前の草サッカー大会には、佳歩、つかさ、ウサギBが出場する事になりました。
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0ch BBS 2007-01-24