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【天ぷら】鈴仙奮闘記26【大好きです。】


[382]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/16(月) 23:57:39 ID:ze/wfg9Q
佳歩「分かっています。わたしはこのままじゃ、ドリブラーとしても中途半端だし、シューターとしても中途半端。
その上パスや守備はからきしですし、今は良くっても、このままじゃあ……」

このままでは、一度掴みかけた夢――鈴仙との2トップ――は、再び元の夢へと戻ってしまう。
頑張っているのに、しかし結果を挙げられない苦痛。
これまで破竹の勢いで成長して来た佳歩は、今この場で、大きな才能の壁を感じていた。
普段の永琳ならば、「それが貴女の才能よ。仕方が無いわ」……などと、冷酷だが正確過ぎる答えを口走っていたかもしれない。
しかし、彼女なりの優しさか、それとも気まぐれか。この時の永琳の回答は、より暖かみのあるものだった。

永琳「……成程。それなら……今からこの私と、練習でもしてみない?」

佳歩「え、ええっ!? え、永琳様がですかっ!?」

永琳「――ちょっとだけね。
私も最近、キャプテンをウドンゲに任せ過ぎて、隠居暮らしに飽き飽きして来たのよ」

永琳はそう言って、どこからかサッカーボールを数個取り出し、縁側を超えて広い中庭へと裸足で向かう。
月の明かりがあるので、夜ではあるが練習出来る程度に充分明るい。
佳歩は最初、普段の永琳らしからぬ態度にかなり疑問を覚えながらも――。

佳歩「わ、わかりましたっ。 お師匠さまっ!」

――頭脳的だが直情的な佳歩は、ここで悩んでいても自分の求める答えは見つからないと感じていたらしい。
半ばやけくそになって、彼女は靴も履かずに、器用にリフティングをしている永琳の元へと飛び出していった。


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