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【天ぷら】鈴仙奮闘記26【大好きです。】


[49]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/08(日) 19:46:08 ID:???
――結果として、鈴仙は割と簡単に妖夢を見つけて呼び止める事が出来た。

チームメイトが気付くよりも先に飛び出したとは言っても、
ルナティックスのベンチの隣にある出入り口を抜けた時点で、補欠の名無しウサギからの証言は充分にあったし、
出入り口を抜けた時点で、試合終了後のサッカーコートの周囲には多くの観客が居る。

それこそ空でも飛んで行けば、鈴仙やその他の追っ手を容易に撒く事が出来たのだろうが、
どうやら今の妖夢には、そんな簡単な事すら思いつかなかったようだ。
妖夢の表情は純粋な驚きにより、明確にこわばっていた。

鈴仙「……そんなに、驚く事じゃあないわよ。 いくらあんたが俊足だからって、
空でも飛ばない限り、出入り口は限られるんだから。
それにまさか、人を切り捨ててでも逃げおおせようだなんて、流石に思わないでしょうし」

妖夢「……どうして」

息を切らしながら饒舌になる鈴仙に、妖夢は悲痛な面持ちで疑問を口にし。
そこから先は、まるで堰を切ったように、妖夢は半分泣きながら鈴仙に言い放った。

妖夢「――どうして、鈴仙は私にそうやって構い続けるの!?
前に言ったじゃない、私がどんな道を選んだって、鈴仙は私を応援してくれるって!
だったら、私なんてほっといてよ! 私は一人で強くなる。鈴仙は皆と一緒に強くなる。
どう頑張ったって、私と鈴仙との道はもう二度と交わる事なんてないんだから。
――だから、これ以上、私を惨めにしないでよ……!!」

それは、これまで鈴仙が聞いて来た中でも、一番悲痛で、かつ真実に迫った妖夢の言葉だった。
そして同時に、鈴仙は改めて、自分と妖夢の選ぶ道には大きな溝があるという事実に気付いた。

妖夢「……鈴仙が悪いんじゃないよ」

時間が経ったからか、それとも周囲の野次馬の視線が気になりだしたのか、
妖夢は声のトーンを落として、今度はぽつりぽつりと語り始めた。


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