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【天ぷら】鈴仙奮闘記26【大好きです。】


[51]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/08(日) 19:50:12 ID:???
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幽々子「……成程。 そんな事があったのね。 食事は中西君や幽霊達にお任せするとしても、
まさか妖夢が、そこまで思い詰めていただなんて……」

鈴仙「すみません、止められなくって……」

鈴仙からの一連の話を聞き受けた幽々子は、う〜んと彼女なりに難しい顔をして腕を組む。

幽々子「こう見えても、色々と私だって思うところはあるわ。
あの時こうすれば良かった、だとか、あの時ああじゃなかったら……とか。
だけどね。 そんな後悔やたられば程、人生においてムダな物は無いと思うの。
一度悪い事が起きたら人は、どうしてこうなったのか、どうすれば良かったのかを考えて次に繋げようとする。
それ自体は悪い事じゃないかもしれない。

だけど……そうやって突き詰めていけば、全ての行動が悪いように思えてきちゃう。
過去の反省が却ってその人を縛る枷となり、正しい行動を取る邪魔をしてしまうの。
ううん。ひょっとしたら……その人は、過去の正しかった行動すら間違いだったと、そう勘違いしてしまうかもしれない。
でも、それは正しくないと思うし。 何より、楽しく無いなぁ……って思わない?」

鈴仙は元々幽々子とはそこまでの付き合いは無かったが、
恐らく彼女がここまで長々と話をする事は珍しいのではないかと思った。
それだけ、彼女自身も鈴仙の分からない場所で妖夢について悩み、考えていたという事なのかもしれない。

幽々子「……ま、年寄の繰り言だったかもだけど。私があなたに言いたいことは妖夢とおんなじよ。
――あなたは、決して自分の選択について後悔してはいけない。
……それが一見、間違いだらけの結果だったように見えてしまっても、ね」

幽々子は鈴仙にそれだけ言って「中西く〜ん、ご飯作って〜」と、ふらふらとゴールの方向へと去って行ってしまった。
果たして幽々子はどうした気持ちで、あるいはどうした意図で、鈴仙にここまでを告げたのかは分からない。
しかし、鈴仙の中での妖夢への後悔や罪悪感は、幾許かは薄くなっているような気がした。


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0ch BBS 2007-01-24