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【天ぷら】鈴仙奮闘記26【大好きです。】


[66]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/08(日) 20:55:34 ID:c+Lh/gaY
C:「どちらかと言えば、良い場所とは言えません。より努力が報われる社会になるよう、今の在り方を変えるべきです」

「どちらかと言えば、良い場所とは言えません。より努力が報われる社会になるよう、今の在り方を変えるべきです」
鈴仙はこう答えた。素直に、かつ自分なりに色々と考えた結果だった。

鈴仙「……私は、地震や異常気象に悩まされた、人里に住む人間達と話をした事があります。
少し前、人里で宗教戦争という名目で、ストリートバトルが流行ってましたよね?」

藍「――ああ、そうだな。 あの時は巫女が出ていたが、私も裏方で色々と苦労をしたものだ」

鈴仙はふと藍の目の下に刻まれたくまが気になった。
化粧で誤魔化しているが、良く見ると藍の顔は本来の外見年齢――
鈴仙よりも少し年上、十代後半から二十代前半程度か――よりも五つは年上に見える。
しかし、鈴仙は敢えてその理由を深くは聞かない事にした。

鈴仙「……それから暫く後の新聞や人の噂で、ストリートバトル流行の原因は宗教家だけでなく、
人の感情を操る能力を持った面霊気の仕業だ――、って事が明らかになりましたけど。
あの時、みんなが戦いを渇望し、「ええじゃないか!」の声が止まなかったのは、たぶん、それだけじゃない……と思います」

藍は豆腐屋が巨大な袋に大量の油揚げを詰めている様子を見て満足しながら、鈴仙の話に相槌を打つ。
鈴仙は意を決して、結論までを一気にしゃべり切る事にした。

鈴仙「――あの時、人間は、疲れていたんだと思います。そして、確かに不満を持っていたんだと思います。
自分達はこんなに苦しんでいるのに、宗教家達は人気取りに明け暮れ具体的な救民は行わず、
莫大な力を持つ吸血鬼や天狗に鬼達は、その争いを楽しむだけ楽しんで、自分達はのうのうと暮らしている。
……だけど、人間が幾ら努力したところで、吸血鬼や天狗に適う事は永遠に無い。
それって、ちょっと歪んでいるんじゃないかと思います。 人間だって、妖精だって、弱い妖怪だって。
――誰もが、努力さえ積めば、望み通りの自分になれるような。 そんな風に、幻想郷の在り方は変わっていくべきです」


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0ch BBS 2007-01-24