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【天ぷら】鈴仙奮闘記26【大好きです。】
[698]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2015/02/25(水) 21:57:18 ID:RWjE2cu+
★アイテム判定→ ハート5 ★
ハート→「初心者用サッカーブック(名無しウサギのキャラの能力がランダムで+1×2、一回限り)」だった。
妹紅「鈴仙、鈴仙! このマグマの下に何かある!」
鈴仙「……へ?」
バシャァァッ!
妹紅は鈴仙の目の前でそう無邪気に叫ぶと、マグマの海へと文字通りダイブした。
ぶしゅっ、と何かが蒸発した音とほのかに肉の焦げる臭いが漂う。鈴仙が同じ事をやったら、勿論即死である。
鈴仙があんぐりと口を開けていると、妹紅は何事も無かったかのように。
バシャァッ!
妹紅「あったあった! 耐熱性のアタッシュケースが落ちていたんだよ!」
鈴仙「そ、そう……それは良かったけれど。まずはその剥き出しの右半身を治してから、私に話しかけてくれない……?」
妹紅「おっと、怖がらせちゃったか。じゃ、ちょっと離れるわね」
全身大火傷でどこからが上半身でどこからが下半身かも分からない異形と化した妹紅は、
次第にその身体を元のスレンダーな十代の少女へと戻しながら、器用にアタッシュケースを開けていく。
妹紅「――これは……『初心者用サッカーブック』ね! 私には要らないから、鈴仙に渡しておくわ」
鈴仙「(――やっぱり、ちょっと異常よねぇ。
幾ら死なないって言っても、ここまで自分を顧みないのはどうなのかしら……)」
そう言って鈴仙に本を渡す妹紅は、漸く元の姿に戻っていた。元の姿に戻っていても、なんだか妹紅は怖かった。
*鈴仙が「初心者用サッカーブック(名無しウサギの能力値がランダムで上昇、1回限り)」を入手しました。
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0ch BBS 2007-01-24