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【天ぷら】鈴仙奮闘記26【大好きです。】


[69]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/08(日) 21:02:16 ID:c+Lh/gaY

〜亜空間〜

藍「――済まなかったな、色々と回りくどい事をしてしまって。 しかし、紫様の眼を掻い潜るには、こうまでするしか無かった」

鈴仙は藍色(あいいろ)の空間の中で目覚めた。
まるで夜の空か海のように穏やかな空間には、しかし一切の物体が存在しない。地面も、天井すらも存在しない。
ただ存在するのは、(おそらく)鈴仙と――眼前で鈴仙に対して詫びる九尾の狐。八雲藍との二人だけだった。

鈴仙「ここは……?」

藍「――私が作りだした亜空間。 ――紫様が得意とされる『スキマ』の中に似たような物かな。
もっとも、私如きの能力では、ああも便利に空間を引き裂いたりは出来ないが。
一応、会話や妖力の使用を隠匿する結界は人里中に張り巡らせたけれど、
念には念を入れて、更に私専用の空間にて話をさせて貰おう」

そこまで話す藍を見て、鈴仙は漸く彼女の意図が分かった気がした。
要するに、藍はどうしてもこの話を、鈴仙以外の誰かに聞かれたくは無いのだ。
いや、誰かと言うよりも、具体的には――。

藍「……一つ、頼みがある。 この話は、決して他言無用だ。 何故なら――」

鈴仙「何故なら――八雲紫が、耳ざとく貴女の行動を察知してしまうかもしれないから……でしょう?」

藍「……そうだ。 意外と、頭が回るんだな」

『意外ってどーゆー意味よ!』……と言ってやりたくもなったが、鈴仙は我慢した。
藍の方も、それなら話が早い、と言わんばかりに頭を振り。そして――。

藍「……ならば、私は君にお願いしよう。 鈴仙・優曇華院・イナバ」


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0ch BBS 2007-01-24