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【天ぷら】鈴仙奮闘記26【大好きです。】


[711]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/25(水) 23:12:39 ID:RWjE2cu+
鈴仙「はぁ、はぁ……つ。着いたわ……!?」

妹紅「し、死ぬかと思った……」

――鈴仙と妹紅は灼熱地獄の最深部の最深部。
黒く光る数千万度の太陽の中核よりも更に下、様々なゴミや希少金属が広がる地帯へと辿り着いていた。
そこでは熱いガスが冷たい溶岩に冷やされて、ちょっとした淀みを作っていた。

鈴仙「あ……あった! きっとこれがお宝よ!!」

そしてここまで着けば、鈴仙は苦も無くその財宝を見つける事が出来た。
数千度ぽっちのぬるい溶岩で守られた財宝……という名の装置は、殆どその形状を変えずに現存していた。

妹紅「これは……大きなシリンダー? でもその根本に色んな機械が植わっている。まるでSFマンガみたいな装置だね……!」

鈴仙「――見て、この計器に書かれた文字。ドイツ語……じゃない、スウェーデン語で、医学用語が並んでいるわ。
これはきっと、ちょっと俄かには信じがたいけれど『メディカルマシーン』。そして海賊旗を模したロゴが彫られている。
だから……これこそが私達の目的! 『バイキングの財宝』の正体なのよ!!」

機械やその周辺のログを検索する事で、鈴仙は、お燐が吹聴し輝夜が求めた『バイキングの財宝』の正体をより正確に知る。

かつてスウェーデン政府が、最新鋭の科学的トレーニングを導入しようとした際に出来てしまった、
オーバーテクノロジーによる悪魔の治癒装置。
試合中の負傷をたちどころに完治させる代償に、脳神経を痛め、歪め、そして変容させる副作用を持つ悪魔の機械。
そのあまりのおぞましさに政府が存在を否定し、幻想の彼方へと追いやった幻想の機械――。

鈴仙「この機械は凄いけれど、酷いわね。確かに効果はあるのかもしれないけれど、
ここまで電極やら薬品やら使っちゃったら、麻酔無しでロボトミー手術をやるようなモンよ」

妹紅「……バイキング達はかつて、多くの新大陸や新島を見つけ、多くの財宝を得た。
しかしその一方、バイキング達は、新たに発見される多くの真実に常識や道徳、倫理を破壊され、
やがて精神に異常を来していった。 ――この機械はどうやら、そんな類のモノみたい」


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0ch BBS 2007-01-24