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【天ぷら】鈴仙奮闘記26【大好きです。】
[841]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2015/03/01(日) 22:47:00 ID:???
~回想シーン~
――早苗は、まだ自分が自分の才能の限界に気付いていなかった頃を思い出す。
早苗「(あの頃はコドモだったなぁ。
ちょっと生まれが特別で、回りの子ども達よりもちょっと勉強やスポーツが出来るからって。
――あの頃の私は、自分が世界で一番優秀で大切な存在だって、間違いなく信じてた)」
あれは、丁度今から一年か二年程前になるだろうか。
早苗が幻想郷に越してくる前に、外の世界であった大きなサッカー大会。その準決勝である。
女子でありながら、自分の中学のどの男子よりも上手かった早苗は、キャプテンを任されていた。
早苗が入部するまでは一回戦止まりだったチームは、今回破竹の快進撃で準決勝まで駒を進めており、
早苗はこれを自分の満ち溢れた才能のお蔭であると確信していた。
――しかし。
早苗「(――でも、あの時私は負けた。マグレや奇跡じゃない、純粋に実力で)」
早苗のチームは、準決勝で当たった県内でも屈指の名門校には勝てなかった。
自分と互角な程優秀なトップ下、堅実なボランチ、突破力に優れたセカンドストライカーにウインガー。
全方面での守備力に優れたセンターバック。そして何より、キャプテンだったセンターフォワードの圧倒的な攻撃力。
悔しくて様々な奇跡を使ってみたものの、基本的な実力差からして違ったため、通用しなかった。
早苗のチームは呆気なく敗北した。5-1という大差で。
――が、これだけならば、早苗もまだ自尊心を保てていたかもしれない。
自分は確かに優秀だった。しかし相手の層が厚すぎた。それに相手は強すぎた。
だから、自分が負けるのもある意味では仕方無い――と、言い訳をする事で。
しかし、早苗にはそんな言い訳すら許されなかった。
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0ch BBS 2007-01-24