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【天ぷら】鈴仙奮闘記26【大好きです。】


[846]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/01(日) 22:58:22 ID:???
――と、抱き留めたままに、彼女の耳元にそっと囁く。しかし、早苗はそんなピエールの思いやりすら惨めだった。
明らかに苛立った声で、早苗はピエールの腕を振り払い、

早苗「そんな事、言われなくても分かってるわよ……」

と、誰にも聞こえないように呟き、再び元の明るい少女に戻ってチームメイトを案内していた。
今の早苗を支えられる者は、やはり誰も居なかったのである。


***


諏訪子「(――早苗の想いに関わらず、私達は勝利しなくちゃいけない。
その為に必要なギミックや仕掛けも、盛りだくさんに準備して来た。でもさ……神奈子)」

そんな中、神奈子と並び守矢神社に祭られている土着神・洩矢諏訪子は、やるせない感情を覚えていた。
蛙のようにしゃがみこんで、稲のように長く輝く金髪を地面に垂らしながら、大きな麦わら帽子を左手で押えて空を見上げて、

諏訪子「(……本当に、良いのかな。あんなにも一生懸命で、あんなにも私達を慕ってくれる早苗を。
私達はその感情すら手玉に取って、都合よく利用しようとしている。 ――私達さ、バチ……当たんないかなァ)」

――と、神でありながら神らしからぬ事を、誰にと言わずぼやくのだった。


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0ch BBS 2007-01-24