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1- レス

【滅びの】俺inキャプ森8【バーストマグナム】


[260]森末(仮):2015/02/14(土) 23:40:01 ID:???
ディアス「(そうだ、負けるか! あいつらがいなくたって俺がいる!! 俺がいるんだ!!!)」

その時ディアスが覚えた感情は、怒りか、哀しみか。涙をこらえながら飛んだディアスは、不意に宙に浮かんだ。

ディアス「(俺は天才……負けない……)」

ディアスも負けた事は当然ある。
全戦全勝、出る試合に全て勝つ。所属チームが全て勝つという事は、ありえない。
だが、それでも彼は天才だった――アルゼンチンの至宝だった。アルゼンチンの希望だった。アルゼンチンの誇りだった。
初めての国際大会。初めての代表戦。自分が世界に羽ばたく、ファースト・ステージ。

ディアス「俺、は……」

勝たなければならなかった。
反則技を使ったから負けは許されないとかではなく、天才だから。
世界に輝くスーパースターとして、圧倒的な実力を魅せなければならないから。

ディアス「………………」

宙に浮かび――否、"吹き飛ばされ"た衝撃で地面に倒れ込みながら、ディアスは空を見上げた。
空は雲一つなく、快晴……そして、その空を飛びかうのは、自分と同じく吹き飛ばされたガレヤとガルトーニ。

ディアス「………………」

やがて聞こえてきた審判の笛を聞いて、ディアスはそっと瞳を閉じた。
自信が板野との競り合いに圧し"負けた"という事実をようやく認識出来た彼は、
挫折でもなく、落胆でもなく、失意でもなく……ただただ、己の無力さに感じ入っていた。

天才も、例え神の子と呼ばれる者も――どこまでいっても、人間でしかないという事を。
彼はこの時、深く深く、思い知った。

全日本 3−1 アルゼンチン


0ch BBS 2007-01-24