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【滅びの】俺inキャプ森8【バーストマグナム】
[462]森末(仮):2015/02/19(木) 00:43:43 ID:???
やがて彼は戸惑いながらも、ようやくサポーターたちの心理を理解し始めていた。
クラブチームでこそ忌み嫌われていたナポレオンであったが、その悪評はあくまでも地元のみ。
多少は噂になって他の地方の者が耳にする事こそあれど、このスタジアムにいる観客の殆どは知らなかった。
だからこそ、彼らはナポレオンの事を素直に応援出来ていたという事をこの時ナポレオンは咄嗟に考え……。
ナポレオン「(そして、俺がいつも通りのプレイをすれば非難になったり……。
或いはそこまで露骨にしなくとも、俺に対して褒めたり声援を送ったりって事は無くなるわけか)」
今までのナポレオンならばそれでも構わないと考えただろう。
彼は声援を受ける為でもなければ名誉を守る為ではない、あくまで勝ちたいから勝ってきた男だからだ。
だが、この声援を受けた事で――今までに味わった事の無い幸福感を覚えた事で、その思いは180度転換してしまった。
この声援を受けられるだけのプレイをし、大歓声の中でプレイをしたい。
そう思ってしまったのである。
ピエール「……おい、どうしたナポレオン。 何をぼうっとしている」
やがてフィールドに入った直後に硬直し、
動きを止めていたナポレオンの元にキャプテンであるピエールが駆け寄り声をかけた。
ナポレオンはこれでようやく平静を取り戻したのだが……。
ナポレオン「すみません、キャプテン。 少々考え事をしていました」
今までの自分のプレイでは、自分の性格では声援を受ける事が出来ない。
そう考えたナポレオンは、自身の性格まで180度変えてしまったのである。
即ち、乱暴で粗野な荒くれ者から――礼儀正しく優しさに満ちた善人へと変貌をしたのだ。
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0ch BBS 2007-01-24