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【滅びの】俺inキャプ森8【バーストマグナム】
[663]森末(仮):2015/02/23(月) 02:05:40 ID:???
ディアス「………………」
ジェンティーレ「(フン、子ザルが。 下手糞なマリーシアにこの俺が二度もかかると思ったのか?)」
何が起きたか理解出来なかったディアスは、不意に視線を横に向けジェンティーレを見やった。
そこには――危険なスライディングタックルではなく、立ちあがった姿勢のままボールを確保しているジェンティーレの姿がある。
ジェンティーレは決して頭に血が上り、平静を失ってディアスに突撃をした訳ではなかった。
彼はもう一度ディアスがマリーシアを仕掛けてくると考え、妙案を編み出していたのだ。
それは案というにはあまりにも滑稽で、案とすら言えない程の陳腐なもの。
『圧倒的な実力でどこからどう見ても文句の無いプレイでボールを奪い、ディアスが過剰に痛がっているのを露呈させる』
ただ、それだけだった。
無論、それが出来れば誰も苦労はしない。しないからこそ、ディアスに対して手を拱く者達ばかりだったのだ。
だが、ジェンティーレは違った。彼は世界最高峰のDFだった。
この大会、一対一の対決でディアスに一番勝つ可能性が高い選手はと問われれば、間違いなく彼が上がるだろう程に。
よって、彼はこの案を考えつくと同時に実行に移した。
まずジェンティーレはDF達に、自分は『あえて怒ったように見せかけ突撃するからフォローに来るな』と言い含めた。
これはDF達が影となってプレイが審判に見えなくなるのを恐れた事が1つ。
彼らも同時にディアスに向かえば、ディアスがこの演技を見抜いてしまうかもしれないと考えたのが1つだった。
次にジェンティーレは自分がディアスに接触する直前、審判のいる位置を知らせるようにともDF達に伝えておいた。
より正確に足がボールに行っている事を証明する為に審判の位置に気遣う。
それはディアスの突破をただ止めるだけではなく、マリーシアを発覚させる為には必要な情報だった。
最後にジェンティーレはスライディングに行くと見せかけ、直前で手でブレーキをかけてその反動で立ち上がり、
足の先だけでディアスの持つボールを抑えた。
その一連の動作は、口で説明するだけならば簡単であるが実際に行うのは難しい。
しかし、中学生離れしたパワーを持つジェンティーレの腕力ならば地面を叩いた反動で起き上がる事も、
また、足の先だけでディアスの持つボールを捉え吹き飛ばす事も十分可能だった。
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0ch BBS 2007-01-24