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1- レス

【滅びの】俺inキャプ森8【バーストマグナム】


[673]森末(仮):2015/02/23(月) 23:37:40 ID:???
パスカル「ば、馬鹿な……ディアスが、ディアスが、どうして……!」

一方、動揺にジェンティーレの実力に驚きながらもそれ以上にディアスを心配する者達もいた。
パスカルらアルゼンチンの元主力メンバーである。

彼らは見ていた、審判からレッドカードを提示され、無表情でベンチに歩いて行くディアスの姿を。
それは彼らが願っていた姿からは程遠い――名誉を守る事も、誇りを守る事も敵わなかった英雄の姿。
ディアスの盟友であるパスカルは瞳に涙を浮かべ、ただただその背中を見送る事しか出来なかった。
この時彼が出来た事は、今すぐにでも控室に駆けだしてしまいそうになるその足を手で押さえつける事だけだった。

バティン「…………」

そして、バティンは茫然とした表情でフィールドを眺めていた。
スラム街で暮らしながらも真っ当に生まれ育った彼はダーティーなプレイを好まず、
ディアスが行ったマリーシアにも少なからず苛立ちを覚えた。
だが、それ以上にこの状況を作りだしてしまったのが自分自身であるという責任感も覚えていた。
二つの反する感情が混ざり合った彼の心中は、推して知るべしである。

ガルバン「ディアス……」

この中で唯一客観的に状況を見る事が出来たのは、ガルバンだった。
彼はディアスと不仲という訳ではないが、パスカル程には絆も深くなかった。
よってディアスに同情をしても、深く感傷的にはならなかった。
また、自分の不注意と考えの甘さによる負傷といえど、バティン程には責任感も感じていなかった。

ガルバン「あっ……! ま、まずい!」

その為に即座に気づく事が出来た。観客たちの大きな異変に。


0ch BBS 2007-01-24