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【滅びの】俺inキャプ森8【バーストマグナム】
[676]森末(仮):2015/02/23(月) 23:42:31 ID:???
ディアス「………………申し訳ありませんでした」
バルバス「……控室に戻っていろ」
やがてベンチに引き揚げた彼は、監督のバルバスに頭を一つ下げた後、
やはり淡々と控室へと戻って行った。
戻る最中もブーイングは止まず、控室に入ってもその声は聞こえてきていたのだが、
ディアスの心中にはそれに対する哀しみや怒りといった感情は一切沸いてこない。
ディアス「サルバトーレ=ジェンティーレ、か……」
彼の心中にあったのはただ一つ――自身を完膚なきまでに叩きのめした男、ジェンティーレに対する復讐心である。
自身に敗北の味を教えた、イタリアに対する反骨心である。
彼は現実主義者であった。究極のリアリストであった。
既に起きてしまった事への後悔はしない、無駄な憎悪もしない。
どこで間違えたのか、何時からこうなったのか、こんな筈ではなかったと女々しく言い訳もしない。
パスカルら仲間がいてさえくれればなどという感情も、抱かない。
何故なら彼は天才だからである。
あるのはただ、勝利への執着。そして、孤高の天才としてのプライド。
負けてしまったら次に勝てばいい、プライドを傷つけられた代償は倍にして返す。
失墜するであろう名誉も、これから地元に戻って襲ってくるだろう罵声も、
いずれ自分ならばすぐに元通り――以上にまで回復させる自信もあった。
彼は自分を信じていた。誰よりも自分の力を信じていたのだ。
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0ch BBS 2007-01-24