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1- レス

【滅びの】俺inキャプ森8【バーストマグナム】


[700]森末(仮):2015/02/24(火) 02:36:45 ID:???
そして彼は成果を上げた。
元々、才能はあるとされ――合宿で板野に付き合ってもらった結果、一歩ずつではあるが着実に成長を遂げてきた新田。
彼は僅か短時間での練習で自身が思い描いた、今日の試合で見た理想のシュート――ビクトリーノの持つ、
スピードをそのまま乗せたミドルシュートの開発に成功をしたのである。

新田「や、やった! 俺にも出来た!! 俺にも出来たぞぉ!!」

彼は誰も見ていないのをいい事に、大声を張り上げながら両手を上げて喜んだ。
無論、まだ足りない。
これでようやく新田はダイレクトだけでなくミドルでも一定の威力のシュートが打てるようになった、というだけである。
ビクトリーノのように華麗な突破も、スピードを生かした突破も出来ない。
守備に関しては、もっと出来ない。
出来る事は多少立花兄弟に劣るレベルのシュートを打てるようになった――ただそれだけである。

だが、それでも成果を出せた。たった1日で技を会得出来た。
ひとまず、それを喜んでも誰も新田を非難する事は無いだろう。

新田「よし、よし! これでまた一つ武器が出来たぞ!
   後は試合で決めるだけだ……そして、このシュートの名前を高らかに宣言するんだ!!」

まだ彼は這い上がっている最中である。
地位も、知名度も、実力も、全日本の中では決して高い方ではない。
しかし、着実に彼は這い上がっていた――少しずつではあるが地の底から大空へ羽ばたこうとしていた。

やがて爪を持つ隼が世界を相手にその力を遺憾なく発揮するのか、それとも空に憧れた地中の隼は這い上がる事が出来ないままなのか。
それはまだ、わからない。


0ch BBS 2007-01-24