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【歴史は】俺inキャプ森9【繰り返す】
[822]森末(仮):2015/03/27(金) 01:05:36 ID:???
対して、若林はどうか。彼は自問自答をした。
誇りが高く、意地っぱりであり、やや自意識過剰とも言える面も目立つ若林だが、彼は頭が悪くは無かった。
自身を鑑みるだけの知性だけはあった。
純粋に強いチームを率いてみたいという板野に比較し、若林もまた強い自分こそがキャプテンになるべきだという考え。
これもまた、決して大人びた考えだとは言えないと彼は自覚をしていた。
いや、もしも本当に自分が強いというのならばまだマシである。
しかし、実際には――彼は自身の力を疑いたくは無かったが、若島津と大差が無いという事も理解していた。
これでは単に幼稚であるだけではなく、実力は無い癖にお山の大将を気取りたがっているだけと見られてもおかしくないという事を。
もしもハンブルグ戦で3失点という屈辱を受けていなければ。
もしも若島津が急速なパワーアップを果たし、彼との実力差について危機感を覚えていなければ。
恐らくは若林もここまで自身の言動、行動などを振り返る事は無かったかもしれない。
だが、少しずつ冷えた頭で若林は理解しようとしていた。
ハンブルグ戦後、自身の力が若島津と大差が無い事――自身の正GKとしての座が至極不安定である事に気づいた時から遅れる事幾日。
自身には実力だけではなく、キャプテンとして相応しい度量なども足りぬという事に。
若林「………………」
板野「あの……若林?」
若林「俺はもう寝る。 お前もさっさと部屋に戻るんだな」
板野「あ、うん……」
それからしばらく――立ち尽くす自身を心配する板野を制し、若林は去って行った。
その背中はいつも通り大きく、背丈の小さな板野からすれば羨ましくなる程の体格。
ただ、この時ばかりは……その背中も、どこか小さいように板野からは見えてしまうのだった。
※若林の板野に対する感情が 若林→(大敵)→板野 になりました。
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0ch BBS 2007-01-24