※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【復活の】鈴仙奮闘記27【N】


[306]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/11(水) 22:17:58 ID:???

ピエール「(世の中には、正しい事と正しくない事がある。
しかし、正しくない事に守られていなければ、俺は存在する事すらできない……)」

今の状況とかつてのJr.ユース大会とは、重なる所がある。ピエールはそう思っていた。
あの時も自分は、綺麗事を嘯きながらも、正しくない審判に抗議する事も無く、恩恵を甘受していた。
そして、今もこうして正しくない事実を知りながら、異国の地のサッカーを楽しみたいという身勝手な理由で、
こうして第三者らしく振る舞う事しか出来ない――いや、しないでいる。


神奈子「いいかー早苗。私達はタレントの数では少ないが、絆の力では誰よりも上回っている!
早苗の日頃の練習の成果は、お天道様が見ておらずとも、この私達がしっかりと見守っているんだからね。
今は諏訪子が疲れたらしいから、下がり目の布陣で行くけれど。 でも、早苗も隙さえあれば思い切って攻めるんだよ!」

諏訪子「(…………)そうそう。早苗も、私達に遠慮なんてしなくてもいいんだからね。 私達、家族なんだからさ」

早苗「はい! 我々の信仰の敵は、みんなみんな排除してみせます!
(――ああ。やっぱり神奈子様達はお優しい。私もここで活躍して、早くみじめな自分から生まれ変わりたい……!)」

ピエールは再び、慎ましく祝福し合う仲睦まじい早苗達を遠目で見やる。
彼女達は少なくとも今は、全員が幸せそうに見えた。
偽の審判を雇い、裏に何らかの策謀を巡らせ、そして、反則的な切り札を未だ隠しながらも。

ピエール「(……俺は聖人君子なんかじゃない。単なる臆病な偽善者に過ぎないさ)」


名前

E-mail



0ch BBS 2007-01-24