【復活の】鈴仙奮闘記27【Ｎ】

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【復活の】鈴仙奮闘記27【Ｎ】

[350]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ ：2015/03/12(木) 23:41:21 ID:???
ハイレベルなてゐとウサギＢのワンツーを防いで見せた早苗に、多くの観客はエールを送る。
一部の巧者は早苗のプレーに経験と才能の不足を感じてはいたが、それは雲上の話。
如何に本人が卑屈な態度を取り、より高い才能の壁に挫折感を抱いていようとも、
多くの選手にとっては、東風谷早苗もまた、才能に溢れる一流の選手だった。

ポーンッ……！

そして早苗により後方へ高くはたかれたボールは――中盤底で守備に回るピエールと、
バイタルエリア一歩手前でてゐの到着を待つ鈴仙との間へと飛んで行った。

ピエール「――ここで競り勝つ！」

バッ！

鈴仙「あっ……！　ま、待ちなさいっ！」

ババッ！

ピエールは当然に、このハイボールに対して大きく食らいつく。ここで競り勝って、ボールを少しでも前線へと戻したいが為だ。
そして鈴仙はここでピエールに競り勝ち、このまま得点のチャンスを活かしたい。
鈴仙もピエールに続いて、助走を付けて高く飛んだ。

実況「おおお～～っと！　ここで空中戦！　鈴仙選手とピエール選手が高いボールに動きを合わせました！
先に動き、そして身長も高いピエール選手の方が、鈴仙選手よりも有利そうです！」

鈴仙「くうっ……！（低い競り合いだったら互角に行けたのに、やっぱり高い跳躍力が足りないわね……！
――でも、競り合いで一番大事なのはポジショニング！　狂気の波長と組み合わせて、何とか絡み取ってやるんだから！）」

ガッ……シィィィイイイイイン！！

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