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【復活の】鈴仙奮闘記27【N】


[613]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/21(土) 18:42:23 ID:???
偽ザガロ「んだと………テメェ。一体どんな手品を使った……!?」

謎のサッカー少年「ああ、まあ。少し。
……少し、君の脚の動きと反応速度。それと臨床的な精神分析とプレーの癖。
それらを読み取らせて貰っただけさ。 ――なあ、マルシオ・パッソス・ザガロ君?」

謎のサッカー少年が穏やかにそう告げると、偽ザガロの顔が蒼白になった。
……いや、実際には偽ザガロは機械人形なので蒼白になどなりようも無いのだが、
それだけに今の中山の看破は彼にとって図星だった。
易々と正体を看破された偽ザガロは、悔しそうに負け惜しみ半分で、

偽ザガロ「……何故分かった」

とだけ告げる。ヒューガーのコピーロボットとは違い、守矢のコピー人形は旧式。
選手の顔や姿形までをまねている訳では無いのに、何故今のプレーだけで自分の正体が分かったのか。
訝しむ偽ザガロの前に、謎のサッカー少年はこう答える。

謎のサッカー少年「――簡単な事さ。世の中に全く同じ物質は存在しない。
それと同じ、人間やその動きが全く同じに見えても、ズレは必ず生じている。
俺は、そのズレの意図や理由を統計的に分析し、選手の顔と合わせているだけさ」

偽ザガロ「………はァ?」

その言葉を聞いて、偽ザガロはいつものように怒るよりも先に、絶句した。
謎のサッカー少年の言葉が本当だとすると、彼の洞察力はとっくに人智の及ばない領域を踏み出している。
普段の偽ザガロならば、そんなものハッタリだ、できっこないと容易に切り捨てる事が出来たであろう。
……しかし、そう一笑に付すには、謎のサッカー少年の放つプレッシャーは圧倒的過ぎた。
彼はもう、自分の横を走り抜けていく謎のサッカー少年を、虚ろな瞳で見つめるしかなかった。


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0ch BBS 2007-01-24