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【実験室の】ライ滝第三十四話【フラスコ】


[35]ラインライダー滝 ◆70dlk5OpP6 :2015/03/30(月) 21:58:12 ID:???

余程の事がなければ滝で確定です→クラブJ
→甲児「それなら滝で――」 デューク「これは投票で決めないといけないね! 勿論僕は立候補するよ!」


 キャプテンはまだ決まってはいない。
 その話を聞いた甲児は脳内で素早く思考を巡らせ始めた。

甲児(ここで最悪なのは天道がキャプテンになる事だ。
   あいつは実力は確かだけど性格に問題があるし、チームがバラバラになりかねない。
   かといって俺ももうあいつの面倒を見るのは御免だし、他の奴をキャプテンに推薦した方が良いな。
   となると……滝か。あいつなら天道の扱いにも慣れてるだろうし、生田(仮)でもキャプテンやってるから反対意見は少ないはずだ)

 甲児はそう判断を下すと、ギリアムに滝を推薦するべく口を開く。
 ――しかし悲しいかな。思考を巡らせた結果甲児はこの男に一瞬だけ出遅れる事となってしまった。

甲児「キャプテンが決まってないんなら俺は滝を推せ――」

デューク「これは投票で決めないといけないね! 勿論僕は立候補するよ!」

甲児「……」

 自分の声を遮るようにして自信満々に挙手でアピールを行うデュークの姿を、甲児は口を空けたまま呆然としてしまう。
 ボタンを押すべきかとも思ったが、
流石にキャプテンに立候補した程度で押す事に良心の呵責のあった甲児は済んでの所で踏みとどまる。


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