【実験室の】ライ滝第三十四話【フラスコ】

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[448]ラインライダー滝 ◆70dlk5OpP6 ：2015/05/09(土) 23:49:04 ID:???

　ここで時間を少し戻し、試合に残ったメンバー達の様子を見てみよう。
　光太郎を暫定キャプテンに据えた居残り組は、グラウンド上で雷門高校の選手達と相対していた。

染岡「なんだ、滝やいつもスタメンで出てた奴が半分近くいねえじゃねえか！」

鬼道「俺達ならこれで十分というわけか。随分と甘く見られたものだな」

光太郎「すまない、決して君達を侮っているわけではないんだ。
　　　　ただ、どうしても今は滝達には試合に出られない事情があるんだ。本当にすまない」

円堂「その様子だと本当に何かあったんですね。別に謝らなくてもいいですよ。
　　　ただ、試合をするからには――」

光太郎「分かっている。お互い全力で戦おう！」

　主要メンバーが少ない事に雷門の一部のメンバーがいきり立つが、
光太郎の謝罪と円堂の言葉でひとまず試合前の喧騒は収まる。
　そして、キックオフの時間がやってきた。

神「……」

剣崎「どうしたんだ神。なんか表情暗いぞ」

神「うん。なんか分からないけどちょっと嫌な予感がしてさ。
　　……駄目駄目、試合を任されたのにこんなんじゃ滝に合わせる顔がないね。よーし、頑張って勝つぞー！」

　そう言って気合いを奮い立たせながらも、神の脳裏には得体の知れない不安感が渦巻き続けていた。

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